ト ル コ
(1)一般事情
元来、トルコは農業国であり、農業部門は労働人口の半数以上を雇用し、86年には輸出総額の14.3%を占め、国内総生産(GDP)への寄与率は17.2%に達しており、トルコ経済にとって依然として重要な部門である。 主要農産物輸出は、綿花、小麦タバコ、ヘイゼル・ナッツ、果物などである。 近年、政府の積極的な工業化政策の推進により、工業部門のシェアが著しく増大しつつある。工業部門は労働人口の約11%を雇用しているに過ぎないが、86年には輸出総額の83%を占め、国内総生産(GDP)への寄与率も253%と、農業部門を篭かにしのぐ大きな伸び率を示した。
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