オマーン政府は、重要な外貨獲得源として、また国民の重要な蛋白栄養源の一つとして、漁業の振興に特に力を入れており、小型漁船や漁具類購入のための助成、漁業技術習得のため外国から専門家を招 、また海外へも研修生の派遣などを行っている。
また、政府は、漁業の振興・発展を図るため、87年に海事科学・漁業センター(Marine Science & Fisheries Centre)を設立した。
85年に設立の国営漁業会社(Oman National Fisheries Co.)は、大小合わせて7隻のトロール漁船のほか、魚類加工工場、冷凍工場などを保有し運営している。
(B)漁船保有状況
オマーンの保有漁船は、沿岸漁業用の木造漁船が殆どであり、その多くは船外機を装備したカヌーである。
鋼造漁船で100G/T以上のものは、88年末現在4隻(945G/T)あるに過ぎない。