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 沿岸航路タンカー・バース(水深8.7〜9.4m)は、最大7,000DWT型タンカーの収容が可能である。

(3)ガス・ターミナル

 このターミナルはアブダビガス会社(GASCO)によって運営されている。
 天然ガスは、陸上の大油田から長さ223キロのパイプラインによって、ターミナルのガス工場へ輸送される。ガス貯蔵タンク8棟がある。
 ガス積出し用突堤(長さ2.6キロ、水深15m)には、ブレスト・ドルフィン4基、係船ドルフィン6基などの設備があり、ガス運搬船(載荷能力125,000m3 )の収容が可能である。

(4)カーゴ・ジェッティ

 この突堤(水深4.2m)には、小型貨物船用の4バースおよびRo/Ro般用の1バースがある。
 大型船は、この突堤の北北西約3.2キロの地点にある広大な錨泊地に停泊し、はしけを使用して荷役を行っている。
 陸上には、クレーン(最大80トン能力)、フォークリフト(最大25トン能力)などの荷役設備がある。
 清水、食料、各種バンカーなどの供給が可能である。
 曳船は3隻(各3,200馬力)が使用できる。
 87年の入港船舶総数は、390隻(16,679,320DWT)に達している。
 以上のほか、シャルジャ首長国のハムリヤ港は、アモコ・シャルジャ石油会社の原油積出港であり、またシャルジャ液化石油ガス会社(SHALCO)のLPG輸出港でもある。
 シャルジャ首長国のムパレク港は、クレスセント石油会社の原油積出港であり、35万DWT型タンカーの収容が可能である。
 アブダビ首長国のムラバラス島には、日本の石油企業グルーブによるアブダビ石油会社のタンカー・ターミナル(25万DWT型タンカーの収容可能)があり、1時間に付き原油5,200キロリットルの積出しが可能である。
 アブダビ首長国のシルク島には、ザクム開発会社のタンカー・ターミナルが

 

 

 

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