るようになった。
クウェートとの技術協力面では、わが国はJICA,AOTS,JODCなどを通じて研修生を受入れ、調査団・専門家派遣などを行っている。
わが国にとってクウェートは、政府は他の湾岸諸国と比較して相対的に安定しており、石油供給国として重要な位置を占めていると同時にわが国製品の重要な輸出市場でもある。
わが国とクウェートとの貿易関係は、87年には日本の輸出は8億5,700万ドル(前年比29.7%減)、輸入は17億9,600万ドル(同55.3%増)で、貿易バランスは日本側の入超(9億3,900万ドル)である。
クウェートとわが国の貿易バターンは、日本が工業製品を輸出し、クウェートから石油を輸入、貿易収支は日本側の入超が続いていたが、82年には日本が大幅な石油輸入の削減を行ったため、初めて日本側の出超となった。
クウェート向け輸出の大半が重化学工業品で占め、とりわけ輸送機器(主として自動車)の増加が著しい。
クウェートは他の湾岸産油国と異なり、早くから国内開発に着手したため、インフラ関係を中心に開発が一巡している。また、1人当りの輸入水準は高いが、人口の絶対数が少ないため(87年現在、187万人)、伸び率にも限界がある。従って、わが国のクウェート向け輸出の伸びは、年々鈍化する傾向にある。