くない。
他の湾岸産油国と比べ、開発投資が急速に行われなかったことと、工業化が石油・天然ガス関連部門に集中したため、工業化の進展が中間財、原材料の輸入増加につながらなかったこともあり、輸入の増加は比較的に穏やかである。
輸入の品目構成をみると、他の湾岸産油国の輸入構造に比べ、資本財および中問財が相対的に少ないことが指摘できる。これに対し、生活水準の向上に伴い、消費財の占めるシェアは、他の湾岸諸国と比べ高い水準にある。
クウェートの主要輸入相手国をみると、日本、米国、西独、英国、イタリア、フランス等の欧米先進国で輸入の大半を占め、とりわけ日本、米国、西独の3カ国のシェアが大きい。また、日本は76年以来常に首位を占めている。