(6)船舶の輸入ルート
(A)ライセンス発給機関
サウジアラビアは、一部の特定品目を除き、輸入管理は非常に穏やかであり、輸入数量の制限もなく、一般に自由化されている。
従って、輸入ライセソスは不要である。
但し、宗教上、治安上の理由による輸入禁止品目の規制は厳しい。
これは、サウジアラビアは石油以外に重要な国内産業がなく、国内の消費物資は殆ど輸入に依存していることと、多額の石油収入により外貨が豊富にあるためである。
(B)輸入に対する機構、その他輸入上の間題点
輸入禁止品目は、豚肉、アルコール飲料等および回教信仰上、道徳上有害とされる印刷物等であり、タバコ、薬剤、医療用資材は許可を受けた者のみが輸入できる。武器、軍需品の輸入は政府のみに限られ、また書籍、雑誌、レコード類は検閲が実施されている。
また、南ア共和国、イスラエルからの輸入は禁止されており、イスラエルと取引があるか、またはイスラエルに子会社があることが判明した外国企業からの輸入も禁止されている。
サウジアラビアには外国為替管理法はない。南ア共和国およびイスラエル両国通貨の使用ならびに両国との間での為替の支払い、受取りが全て禁止されている