も石油精製品、石油化学製品として加工度を高めた製品を中心とした工業化を促進しており、88年には、これら製品市場の好況に恵まれてその輸出量は飛躍的に増大し、これら輸送部門の拡充整備が行われつつある。
(3)港湾事情
サウジアラビアには、紅海側にジェッダ、ジザン、ヤンブーなどの主要港があり、ペルシア湾側にはダンマム、ジュバイル、ラス・タヌラなどの諸港がある。
1.ジェッダ港
同港は、紅海沿岸の重要港であり、72キロ内陸の聖地メッカに参詣する巡礼老の出入港としても知られている。
港は、625ヘクタールに及ぶ広大な水域をもち、一般貨物、コンテナ、Ro/Ro船、バルク・セメント、家畜、ぼら積み穀物用の43バース(水深8〜14m)がある。
荷役設備は、クレーン船(能力200トン)1隻、門形クレーン(最大15トン)42基、移動クレーン(250トン)1基、コンテナ・クレーン(30.5〜40トン)8基、トランステーナー・クレーン(40トン)6基、回転式クレーン(32トン)2基、移動式タワー・クレーン(最大36トン)6基、その他ストラドル・キャリア、フォークリフト、トラクター、トレイラーなどが多数ある。
タンカー・ターミナルには、2オイル・バースがある。
曳船は10隻(800馬力〜3,700馬力)、その他曵航用ランチが多数使用できる。
清水、食料、各種バンカーの供給が可能である。
船舶修理は、Jeddah Ship Repair Yardに浮きドック2基(1号ドックは215m×33.5m、2号は165m×25m)があり、1号は最大45,000DWT、2号は最大16,000DWT型船の入渠工事が可能である。このほか、15トン門形クレーンを装備した修繕用船台(長さ170m)2基があり、各種船舶の修理が可能である。その他、最大1,000DWT型船の上架可能なスリップウェーも船舶修理に使用している。