
(9) 評価
パプアニューギニアの保有船舶は100G/T以上の鋼千で82隻、約38,000G/Tと少量であり、旧宗主国オーストラリアの海運に大きく依存している。同国では沿岸および島しょ間連絡の中小型の貨物船やフェリー等が不足しているといわれているが、天然資源の開発プロジェクトが優先されており、海運に対しては十分な投資が行われていない模様である。従って、具体的な船腹拡充計画等も持っておらず、現時点では新造船需要はほとんど期待できない。
しかし、同国は鉱物資源に恵まれ、これらを利用した産業開発が着実に進展しており、同国経済の成長いかんでは船舶に対する潜在需要が徐々に有効需要に変わることも考えられる。従って、斬業としては長期的観点から同国の経済情勢、船舶事情等について調査研究しておくことが必要であろう。
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