ピンに移していることや、部品の海外調達が増えていること、また日系電子関連企業による設備の新増設もあって、電気・電子製品・同部品の原材料、半導体部品用ダイスなど電子部品関連の急増が目立っている。また、景気回復の影響で自動車生産が好調であったため、組立て用の乗用車部品、トラック用部品の輸入が増加した。
主要商品別輸出入 (1995年) (単位:百万ドル)
日本の輸出 |
日本の輸入 |
商品名 |
金額 |
商品名 |
金額 |
集積回路(IC) |
1,130 |
野菜・果実類(バナナ) |
424 |
乗用車 |
364 |
コンピュータ部品 |
338 |
貨物船・貨客船 |
363 |
魚介類(エビ) |
247 |
コンピュ−タ部品 |
337 |
絶縁電線、ケーブル |
206 |
鉄鋼一次製品 |
275 |
鉄鉱石 |
205 |
トラック |
211 |
銅鉱 |
166 |
乗用車用エンジン |
185 |
集積回路(IC) |
179 |
自動車部品・付属品 |
184 |
衣類・同付属品 |
153 |
政情不安や治安の悪さから、投資先として日本企業に敬遠されていたフィリピンが最近、注目を集めている。
経済自由化、規制緩和、インフラ整備などによって、フィリピン経済は急速に回復し、投資環境も好転しており、日本の対フィリピン投資は93年以降増加してきている。特に急激な円高に対応して、フィリピンに生産拠点をつくる企業が相次いでいる。
日本からフィリピンヘの投資が半導体関連、自動車部品関連などを中心に、原材料あるいは半製品を日本または第3国からフィリピンに持ち込んで、安くて良質の労働力を使って半製品または完成品に加工して、日本あるいは第3国へ輸出するタイフの投資が際立って増加している。