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9m)、波止場(長さ274m、水深6.0m)、フェリー旅客ターミナル、倉庫2棟(600平方m)、露天倉庫(4,500平方m)中継貨物上屋(4,000平方m)、フォークリフト24基などである。
 タンカー・ターミナルは、最大4,000G/T吃水5.5mまでのタンカーの収容が可能てある。
 清水、食料、燃料油、ディーゼル油、ガスオイルなどの供給が可能である。
 船舳修理施設は、船舳の小型修理が可能である。
 同港の開発計画として、埠頭を220m延長、水深を10mに浚渫、コンテナ・ターミナルの建設などが予定されている。
 サンボアンガ空港とマニラ空港間の定期使が開設されている。

  4.イロイロ港(パナイ島)

 同港は、パナイ島のイロイロ河口に位置し、砂糖、糖蜜、石油製品などの輸出港である。
 河口は水深が浅いため、大型船は河口沖合の錨泊地で荷役を行っている。
 河口の真南に長さ160m、水深9.14mの屋根付き埠頭があるが、クレーン設備かないため、ハシケや曳船をしようして荷役を行っている。
 新港には、長さ400mの埠頭(水深10.5m)、RO/RO設備、コンテナ貨物駅(6,000平方m)、移動クレーン、フォークリフト・トラック(能力28トン)3台、旅客ターミナル、倉庫(1,000平方m)、露天倉庫(9,200平方m)などの設備がある。
 清水、食料、燃料油、ディーゼル燃料、ガスオイルなどの供給が可能である。
 船舶修理は、lloilo Dock & Enginerring Co.のドライドック(長さ77.74m×幅18.11m×水深2.79m、最大能力4.500DWT)などの修繕設備が使用できる。
 港から6.4キロの地点に国内空港があり、セブ国際空港との間に定期便が開設されている。。

(4)造船事情

 フィリピンは多数の群島から成り、これら島嶼間を運航する小型貨客船の造修を専門とする小規模の造船所があるが、その多くはマニラ港周辺、セブその他の主要港に存在する。
 現在、フィリピンには50G/T〜20,000G/T船の建造もしくは修繕能力を有する登録造船所が83社(1995年末現在)あり、このうち61社は1,000G/T以下、20社は1,000G/T〜19,990G/T、2社は20,000G/T以上の設備能力がある。
 造修活動からみると、83社のうち4社は主として新造船の建造に従事しており、67社は建造および修理、残る12社は主として船舳修理専門の造船所である。
 国内建造船における輸入品構成比率が高く、これが新造船舶の高コストの原因となっている。鋼材、艤装品など関連産業が発進していないこと、国内船主が中古船の輸入に依存していること、熟練工の不足などが、フィリピン造船業の発展を妨げている。
 主要造船所の設備概要は、次の通りである。

 

 

 

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