
関連運営組織に対しても、組織改革が実施されている。 また、1992年には海洋汚染に対する環境保護を目的とした組織も設立されており、MPSは港湾および海運に関し、幅広い行政活動を行なっている。
(5)漁業事情
(A)漁業の実態
スリランカの漁業は、周辺海域の水産資源が豊富であり、古くからその沿岸の大陸棚でカタマラン・カヌーなどを用いて、伝統的な漁業が行われてきた。 漁業が国内総生産(GDP)に占める比率は3%程度と少ないが、その雇用者数は6万人ともいわれており、また、国民に重要な動物性蛋白源の確保という点からも・同国経済のなかで比較的重要な地位を占めている。
スリランカの漁業は、内水面漁業、沿岸漁業、沖合深海漁業の3つに区分されている。漁獲高は年平均約5%の伸びを示し、89年には20万トン以上に達しているが、国内需要を満たすに至らず、乾燥魚を中心に毎年インドなどから輸入している。
前ページ 目次へ 次ページ
|

|