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南アジアでは最も効率のよい近代的港湾といわれている。
 同港の貨物取扱量は、1986年から年平均1.3%の増加を示し、1991年には6,535,200トン(うちコンテナ貨物1,817,100トン)に達している。
 このうち、揚荷5,115,400トン、積荷1,419,800トンとなっている。
 貨物取扱品目は、揚荷では原油・石油製品が37.2%を占め最も大きく、その他は肥料、セメントおよび食料品(米、小麦、小麦粉、砂糖など)、鉄鋼、車輌、機械類などが主要品目である。
 一方、積荷は主要輸出品の茶、ゴム、ココナツ製品、手工芸品、香料、衣類などである。
 なお、同港の取り扱い貨物の殆どは外航海運貨物(輸出入貨物)であるが、内航海運貨物として、トリンコマリから小麦粉(1990年:33.5万トン)がコロンボに輸送されている。

 

 港の西側の入口(幅230m、水深15.5m)は、最大吃水13mまでの船舶、北側の入口(幅190m、水深9.5m)は、最大吃水9.4mまでの船舶の入港が可能である。
 防波堤の内側に良好な錨泊地があるが、港外にはどの大きさの船舶も安全に収容できる錨泊地がある。
 港内の水域は、面積244ヘクタールで、このうち121ヘクタールは水深12m以上に浚楳されている。

 

 港内には、最新型の20バース(水深9.45m〜10.97m)および沿岸航路船用の2バース(水深5.7m)のほか、吃水6.5m〜10.7mまでの船舶用のブイ・バースが多数ある。

 

 Prince Vijaya埠頭(長さ330m)には、貨物船用の2バース(水深7.5m〜9.5m)があり、各バースには中継貨物倉庫(3,345平方m)がある。
 この埠頭は幅が広く、本船から直接に荷揚げが可能であり、埠頭上に敷設された鉄道によって、陸上輸送が可能である。埠頭の東端に倉庫(91.43mx60.95m)1棟がある。

 

 

 

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