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46%から43%へと幾らか後退したが、引き続き高い成長率を維持した。
 工業部門は、繊維・衣料製品製造を中心に高い伸び率を示し、10%を超える成長を記録する反面、農業部門は早魅の影響を受け、軒並み低調であった。
 また、国際収支状況は、経常収支の赤字が縮小し、資本収支も前年に引き続き黒字であったため、総合収支の黒字は拡大した。

 

 北部および東部における政府軍の戦闘に伴う莫大な軍事支出は、依然として国家財政を圧迫しているが、これは観光事業および投資分野に対しても悪い影響を及ぼしている。
 しかし、92年度については、投資認可額、許可件数がともに前年度に比べ、やや増加している。また、観光事業についても、92年度は観光客数(393,669人:西欧246,400人、アジア114,200人、その他33,100人)および観光収入(約80億ルピー)は前年度を上回り、堅調に推移している。
 政府の経済開発5ヵ年計画(1991〜95年)は、年間成長率58%の達成を目標とし、公的投資額6,723億ルピーを予定して目下実施中である。この投資額は、電力、濯機、水道、鉄道・道路、通信など、特に社会インフラ部門に高い優先度を置いて配分されている。

(2)船舶事情

(A)保有状況

 スリランカの保有船腹量(100G/T以上の鋼造船)は、1993年末現在56隻、合計293,968G/Tであり、これを船種別にみると次の通りである。(100G/T以上の鋼造船)

 

 

 

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