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また、一次産品価格の上昇により、パーム油が73億7,000万リンギ(同44.7%増)、天然ゴムが29億2,700万リンギ(同37.3%増)と拡大した。
 その反面、鉱物性燃料は111億4,400万リンギ(同11.1%減)と3年連続して減少しており、内訳では、原油が65億4,800万リンギ(同17.4%減)、液化天然ガス(LNG)が23億6,000万リンギ(同11・1%減)となった。また、原木もサバ州における生産の低迷で43億2,300万リンギ(同4.7%減)と下降した。
 相手国別輸出では、米国が325億2,300万リンギ(前年比32%増)と輸出総額の21.2%を占め、第1の輸出相手国となっている。特に、機械類・輸送機器が248億8,600万リンギ(同35・5%増)と全体の4分の3を占めている。次いでシンガポールが318億2,700万リンギ(同21.2%増)、3位は日本で183億4,700万リンギ(同16.6%増)と上位3カ国は93年と変わっていない。なお、この3力国で、電子機器はその輸出総額の57.2%を占めている。
 輸入では、中間財678億リンギ(前年比35.1%増)、資本財645億リンギ(同35.2%増)、消費財228億リンギ(同20.1%増)の伸びが著しい。品目別では、機械類・輸送機器が60.1%を占め、電子機器が輸入総額の18.1%、通信機器が5%、電気機器が4.3%でこれに次いでいる。
 相手国別輸入では・日本が輸入総額の31.8%を占め496億2,300万リンギ(同53.9%増)で第1位を維持し、2位の米国が260億1,600万リンギ(同31%増)と3位のシンガポール219億4,700万リンギ(同23.1%増)を大きく引き離している。
 欧州ではドイツが同44.7%増となったほか、英国、フランス、オランダからの輸入も伸びている。
 また、東南アジア諸国や新興工業国からの輸入品目では機械類・輸送機器が中心で、フィリピン(同49.1%増)、韓国(同37.8%増)、台湾(同26.4%増)をはじめ、軒並み2桁の高い伸びを示している。中国からは、食料品が総輸入の約28%と高い割合を占めている。特に米はオーストラリアに代わって、中国がタイ、ベトナムに次ぐ第3の主要供給国となっている。

(2)船舶事情

  (A)保有状況

 マレーシアの保有船腹量(100G/T以上の鋼造船)は、1995年12月末現在685隻、合計3,282,878G/Tであり、これは船種別に大別すると次の通りである。

 

 

 

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