タイの商船隊は、平均船令が23年(95年末現在)であり、耐用年数20年を過ぎた老朽船が多く、これを船種別にみると次の通りである。
従って、大部分の船舶は老朽化しており、国際競争カに欠け、タイ貿易、特に輸出における自国商船輸送の大きな役割のためにも、船隊の近代化による競争力の強化が必要とされている。
政府は、大型貨物船購入時の輸入税の免除、新船購入のための老令船の売却時の税の免除、海運会社への投資に対する特典などの措置により、自国商船隊増強に意欲を示しており、自国海運の発展という観点から、必要に応じて代替建造を奨励しているが、最近における国内経済の急速な成長に伴う自国発着の貿易貨物量の増大に対応した具体的な船腹拡充計画は策定するまでに至っていない。