タイの対外債務残高は、93年末現在506億ドルであり、同年における債務返済総額（元利支払合計額）は、商品・サービス輸出収入総額の10．7%に相当する大きな財政負担となっている。
　消費者物価上昇率は、1992年の4．1%から93年は3．3%に低下したが、94年には5．0%に上昇した。
　失業者数は、89年には労働人口の4．6%を占めていたが、92年は3．0%、94年には2．6%と減少傾向にある。
　政府は、国内の失業対策と外貨獲得の面から、海外での労働を奨励しており、海外への出稼ぎ労働者数は、87年には85，512人に達したが、そのうちサウジアラビア56，056人、イラク3，869人、クウェート2，351人など、中東産油国がその中心になっている。

　

　

　

　

（2）船舶事情

　（A）保有状況

　タイの保有船腹量（100G/T以上の鋼造船）は、1995年12月末現在501隻、合計1，743，382G/Tであり、これを船種別に大別すると次の通りである。

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