ぎない。就業人口構成比は更にこれを下回り、10%以下である。
工業開発の重点は、輸入代替産業の育成に置かれ、とくに69年に一連の開発5カ年計画が開始されて以来、建設業に次ぐ高い成長を遂げた。近年では合板、繊維など軽工業の輸出が好調であるが、セメント、肥料、鉄鋼製品なども輸出余力が出てきた。
政府は工業品の輸出振興に力を入れており、成果も現れているが、工業品の多くは国産化政策に従って高関税などにより保護されてきたため、まだ十分な国際競争力を持っていない。それ故、政府は85年以降、各種の輸入制限措置を徐々に撤廃して、工業製品の輸出競争力の強化を図っている。