
過不足額を見積もり、不足を補うための必要資金を見積もる
こうやって見積もったそれぞれの金額を、表26のように毎年書き込んでいき、収入、支出に分けて合計します。これによって毎年の収支の過不足類がわかります。
ちなみに表26の例では、年間130万円の収入に対し支出が250万円あるため、毎年120万円の不足がでる結果になっています。
この過不足を見る場合も、毎年継続的に出る過不足と、ある年だけ出る過不足を分けてください。収支がプラスになる(つまり余りがでる)のであればまず問題はないのですが、子どもの収入だけでキャッシュフローを作った場合、ほとんどのケースで継続的に不足がでると思われます。
将来に渡って子どもの生活の安定を図ることが第一の目的ですから、要はこの不足を埋めるために今から何を、どう準備すればよいかを考えるわけです。
では、不足がでた場合それを補うためにどうすれば良いかみていきましょう。基本的な考え方としては次のようになります。
継続的に不足がでる場合
?まず子どもが生きている限り必要になる金額と、ある時期だけ必要になる金額に分けます。最優先で準備議しなければならないのは、当然この前者になります。
??のうち一生涯必要になる不足額は、できるだけ受け取り期間の長い個人年金商品や賃貸不動産の相続による不動産収入などで補うのが基本となります。
?ある時期だけでる不足については、そのための原資を預貯金等で運用しながら取り崩すか、一定期間年金が支払われる個人年金などで補います。
継続的に余りがでる場合
基本的には毎年の余りを積立てておき、必要なときに取り崩して使う。
?将来的に使う目的があって積み立てていく場合は、その時期に積立期間をあわせた積立て商品で積立てる。
?「何かの時のために……」ということで積立てる場合は、必要なときにいつでも換金でるように流動性のある積立て商品で積立てる。
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