
子どものキャッシュフロー表を作る
では、子どものキャッシュフロー表を作ってみましょう(表26参照)。
スタートは今現在からとし、まず支出ですが、以下のように見積もってください。
?現在、実際に支出している金額をもとに、子ども一人の「基本生活費(食費・衣料費等)」、医療関係費用」、「その他継続的な支出」の3つの項目に分けて、継続的に必要になる支出を見積もります。
その中である時期に限って必要になる費用は、何歳から何歳まで年間いくら必要になるかを考えます。両親死亡後には、前述のように家の維持管理費などの「住居費」がかかる場合はそれを入れます。その金額は、現在の金額と同じで結構です。
また、両親死亡後にその子どもが一人で暮らすのかあるいは他に兄弟などと暮らすのか、施設へ入所するのかによって、負担すべき生活費も変わってきますので、そのあたりもあらかじめ決めておいた方が望ましいでしょう。
?家の増改築や施設への入所費用など、一時的にある程度まとまったお金が必要になる場合は、いついくら必要か出してください。
次に収入です。
?今現在、子どもに支給されている障害基礎年金や特別障害者手当など、毎年継続的に入ってくる収入を見積もります。
?親から、収入を得られる資産(賃貸不動産等)を相続する場合には、そこから得られる収入を見積もってください。それを両親死亡後に計上します(生前贈与等で現在すでに子どもに収入がある場合は、現在から計上)。
なお、表26では、子どもの現在年齢が35歳で、55歳の時に両親が亡くなると仮定しています。また、収入・支出ともに毎年少しずつ金額が増えているのは、物価の上昇を考慮しているためであり、皆さんが計上される段階ではそこまでしなくて結構です。
図39 親健在中と死亡後の支出の変化

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