
その流れは大きく次のようになります。
?将来にわたるライフサイクル(生活設計)の検討・立案
?ライフサイクルに基づく収入・支出の見積もり
?キャッシュフロー表(収支表)の作成
?キャッシュフロー表の分析
?問題点の抽出と解決策の検討
この流れをみていただければおわかりのように、ようは将来の計画に基づく収支を予測してお金がうまく回っていくかどうかを見てみましょうということです、うまく回らないのであれば、何が問題で、どうすればよいのかを探るわけです。
生活設計の5つのステップ
生活設計を立てるのに際して、まず行うことにライフサイクル表をつくる作業があります。
これは、各家庭におけるこれからの将来にわたるさまざまなイベントの予定を立てるものであり、それぞれのイベントについて、いつ、いくら、どのような形でお金が必要になるかを見積もっていくものです。(図38)
ここまでいけば、まず第一段階は完了です。これを頭に入れながら、さらに細かくより具体的な計画を立てていく作業に移ります。
前章において述べたように、障害をもつ子どもの将来の生活の安定を図ることを第一目的とした場合の「生活設計」の手順としては、下記のとおり大きく5つのステップに分けることができます。(表25)
?子ども(障害児・者)の生活設計をたてる
?過不足額の見積もり
?不足額の手当の方法を考える
?家族全体の生活設計をたてる
?子供の財産、親から移転する財産の運用
第一優先となる目的は子どもの生活資金の確保であることから、まず子どもご自身の将来にわたる支出と収入の計画と予測をたてることからスタートします。
妻25のSTEP1にあるように、まず支出から見積もっていきます。
その際気をつけなければならないのは、食費や衣料費などの生活費、医療関係費用というような「継続的」に必要となる費用(単に月額の12倍ではなく、年額で考えてください)と、住宅の増改築や施設への入所費用などのような、「一時的」に必要になる費用を分けて考えていくとい
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