日本財団 図書館


 

の水準がしばらく続いた後、平成102年(2090)頃になって25%を下回ると見込まれています。
このようにわが国では、国民の4人に1人が高齢者という状態が1世紀近く続くといわれています。(図1・表3)
この長寿の進展を諸外国と比較してみると、わが国の平均寿命は世界一の水準にあり、文字通り世界の最長寿国となっていますが、高齢化を国際比較とてみると次の5つの特徴があるといわれています。(表4)
? 現在の65歳以上の人口割合における高齢化の水準は、先進国の中では低い方にある。
? 高齢化の歴史は他の先進国に比べて新しく、昭和40年(’65)代に目立ちはじめたが、先進諸国は20世紀の初頭で早い国では19世紀半ばから始まっており、100年の歴史があるのに比べてわが国は僅か30年である。
? 高齢化のスピードが非常に早いのに比べ、他国は長くかかっている。
? 高齢化の将来到達水準が先進国の中で最も高くなる可能性がある。
? 後期高齢者の増加が著しく、平成22年(2010)には75歳以上の後期高齢者が高齢者全体の47%を占めると見込まれている。
また、これらの特徴が起きた理由として、
? 戦後のベビーブーム後の出生率の低下
? 寿命の廷び
? 最近の出生率の低下、が考えられます。

図1 年齢3区分別人口:1920〜2090年

004-1.gif

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION