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 第一回発行は、同年10月に田原本警察署で、地区安全推進指導員・防犯委員・役場職員・警察署員が中心となって発行、2時間の問に約200人が受け取った。
 さらに、高齢者の利便を考慮し、12月には、第2回目の発行を3ケ所に分け出張して実施したところ、約300人の希望者が訪れ、今後の生活に何らかの不安感を抱いている人の多いことがわかり、カードを受け取った高齢者は、「これで安心できる」と喜んで帰る人もあり、大変好評で将来は常時発行と各町福祉課への業務移管も考えているところである。

 5 モデル地区活動の概要

 当地域安全活動の実施主体である磯城地区防犯協議会(三町・防犯委員78名)では、防犯委員連絡会が組織され、対応する田原本警察署各交番・駐在所ごとに防犯委員支部が結成され連携のもと活動している。その役員・支部長のほか、少年補導員等の15名が、当モデル地区活動の推進指導員及び推進員として委嘱され、同時に推進委員会を発足させ、推進指導員が会長・副会長に互選され、地域における自主的安全活動のリーダーが確立された。
 このことによって、高齢者等弱者保護活動、少年を含む地域とのふれあい活動、環境整備活動など地域における安全活動が活発化し、地域住民からも好評で裾野の拡大をめざして、今後の活動に期待がかかっている。

 

 

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