八幡橋本防犯モデル地区は、八幡防犯推進委員協議会橋本支部の活動拠点であり、八幡警察署管内中、最も地域安全活動を積極的に実施している支部であるが、当該モデル地区活動の指定を得て、当該活動をさらに充実、かつ積極的に実施することができた。
(1)地域安全情報の提供
モデル地区活動推進委員をはじめとして、地域住民並びに警察等と情報交換の上、定期的(毎月)に地域安全ニュースを作成、地区活動の実施区域全域に配布し、タイムリーな事件・事故情報の提供に努め、これまで頻発していた痴漢等の性犯、非侵入盗等の路上犯罪を封圧することができた。
また、当該活動の事務局を担当する八幡警察署にあっては、金融機関等に対する防犯ファックス通信、交番だより、ミニ広報紙等を随時作成し、回覧板、FAX等により積極的に事件情報を管内住民にいち早く提供し、さらに当該モデル地区活動の活動状況等も逐一紹介する等、あらゆる機会をとらえて、地域安全青報の提供による平穏で安心できる街づくりに努めた。
(2)犯罪抑止活動
当該モデル地区活動の推進委員は、地元自治会、橋本小学校PTA、警察、八幡市役所等に積極的に働きかけて、各種地域安全運動を推進、展開した。
ア ビラ配布による広報啓発活動(痴漢、ひったくり、銃器・暴力廃絶等)
イ 防犯懇談会等の開催
ウ 防犯パトロールの実施
(3)民間防犯組織の結成と活性化
従来の防犯連絡所が形骸化し、本来の犯罪抑止機能が低調であったという反省に立ち、「住民による住民の防犯活動」を活動の基本理念とする八幡防犯推進委員協議会が平成6年4月に発足した。
当該協議会は、八幡警察署長・八幡防犯協会長が委嘱するものであるが、あくまでも地域住民が主体となって、その他地域に応じた活動を計画、推進しその過程において必要な地域安全情報等については、警察や自治体から提供を受け、また、地域安全運動の実施等については協働して実施するという、住民の自発的な地域安全活動の展開に主眼を置いたものである。
同協議会は、四支部から組織されているが、なかでも橋本支部は、発足以来、地域の特性や犯罪の発生状況に応じた支部独自の活動を積極的に展開しており、このたびのモデル地区の指定を受け、制服の着用によるモデル地区推進員としての自覚を高め、また活動費の援助により、さらに地域安全運動に拍車がかかり、自己の支部のみならず、民間防犯組織の活性化により、地元自治会、橋本小学校PTAをも巻き込んだ理想的な活動の展開が図られた。