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 (2)健全育成のためには、家庭を預かり、母親の立場である女性の協力が不可欠であることから、町内の女性ボランティア団体(婦人会、母親クラブ等)に参加を呼び掛け、7月12日に「地域安全女性のつどい」を開催した。

 (3)7月19日には、 PTA役員・中学校生徒指導教諭・町内会役職員・推進指導員・推進員らが合同で、有害図書の点検や、電話ボックス内のピンクびらをはがす等パトロールを行なった。この後も、推進員は、7月20日〜31日まで毎日パトロールを行なった。

 (4)PTAや母親クラブと連携し、ツーショットダイヤル専用自販機の設置置場提供考に対し撤去依頼をしたところ、了承をとり、8月1日同白販機が撤去された。

 (5)女性による地域安全の輪を広げることを目的に、当地区の推進員、婦人会、母親クラブ、女性ブラン推進員等17団体が参加して、10月17日当防犯協会に「女性部会」が発会した。

 出席者は、協会長から地域安全腕章と緑のスカーフを手渡され、青少年の健全育成や環境浄化に努めていくことを誓った。

 5 モデル地区活動の効果

 (1)当地区は、従来地域住民の地域安全活動への参加が比較的低調であったが、

  ・富山市に隣接する地域でベッドタウン化していること

  ・大型パチンコ店の建設やショッピングセンター等の建設予定という環境の変化から、少年非行や各種犯罪の増加が懸念されること

  ・平成7年度から2年間「少年を非行から守るモデル校区」に指定されたこと等や、更に今回の指定を受けたことにより、住民の間に「地域の安全は地域で守る」という意識が高まった。

 (2)これまで防犯組合員としての推進員の活動は、パトロールが大きな比重を占めていたが、今回はそれよりも一歩前進し、青少年を非行から守るための活動を着実に進めたという点で、モデル地区に指定されたことが大きな収穫であった。

 (3)また、推進員の働き掛けにより、全国標語コンクールで当地の中学生の作品「誘惑にNOと言える強い意思」が最優秀賞を獲得したことから、地域安全ニュースでも大きく取り上げた。

 この標語は、今後、全国各地域で様々な活動の際に活用されるものであり、当モデル地区において多大な成果を上げることができたものである。

 今後とも、犯罪や事故のない安全で住みよい町づくりをめざし、住民一丸となって積極的に活動を推進していくものと思われる。

 

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