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 り」ステッカーを地域安全推進員が中心となって配布活動を行い・住民の理解と協力を高めた。
(2) 自転車・バイク盗難防止キャンペーンの実施
7月13日、10月15日の2回にわたり、地域安全推進員・少年補導員・防犯協会会員.民間ボランティア・警察官等延べ152名により、祭典や町の行事などで敷島町内の道路上や駐車場などに置かれていた自転車・バイク延べ3297台の駐輪状況や施錠の状況を点検し、その不備なものについては「防犯カード」を付けるとともに・利用者に対して二重ロックや防犯登録の励行を呼び掛け、犯罪意識の高揚を図った。
(3) 産業廃棄物の監視及び森林パトロールの実施
敷島町は総面積の7割を山林が占めており、町行政も「緑とやすらぎのまち」を提唱し各種施策に取り組んでいるが、近年、山間部に産業廃棄物を不法に投棄したり、貴重な森林資源を侵したり、入山者等による火の不始末による山林火災が発生したことから、山林部に居住する民間ボランティアや地域安全推進員が中心となって9月12日、10月16日、12月26日の3回にわたって、産業廃棄物の監視及び森林パトロールを実施した。
産業廃棄物の不法投棄の実態の調査結果については、関係機関にも通報した。
5 モデル地区活動の効果
敷島町は、県都甲府市のベッドタウンとして、近年都市化が進み、犯罪要素が増加しているときに「モデル地区」に指定されたことで、官民一体となって住民の安全意識への関心が高揚できたことは大変意義のあるものとなった。
ボランティアに参加した者からも、「自分の住む町の実態というものがよくわかったし、安全を自分たちで守る意識も出てきた」などの声が上がっており、また、これら活動は、既存の各ボランティア団体や自治体等によってこれまでも行われてきた活動を刺激したばかりか、それぞれの地域安全活動の交流の場となったことや地域安全活動全般の裾野を拡大する上で多大な効果があったと認められた。

 

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