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当地域は、平成8年4月に「地域防犯活動促進モデル地区」に指定されたことから、関係する機関、団体等と連携を密にし、基本理念である「自分は自分で守る」「地域は地域で守る」とする地域住民の意向を把握し、それを踏まえた身近な活動の展開を図ったところである。
指定年度の当初は、指導者、推進員の選任を行い組織の強化を図ったところである。
以来当地域に於ける身近な犯罪の防止を推進するため、5月には、春の県民総ぐるみ地域安全運動に併せ、宇河地域安全のつどいを開催し、地域安全功労団体及び功労者の表彰を行うと共に、
(1) 犯罪や事故のない住みよい街づくり
(2) 暴力追放3ない運動の実践
(3) 拳銃のない社会づくり
(4) 少年を取り巻く社会環境の浄化の推進
を力強く宣言した。
また、当協会の総会を行い、その中で、年間事業の推進計画を確認し、行動を開始した。
6月、7月には、各地区協会総会に出席し、その中で、地域安全に対する考え方や、その地域の事件、事故の実情などを説明し、アドバイザーと共に活動のポイントを指摘した。
8月には、青少年のための良い環境づくりのため、行政、警察、学校、団体及び、ボランティアなどと共に夜間補導を実施すると共に、日を改めて中央警察署長を総指揮として、中央地区防犯協会地域内の夜間一斉パトロールを実施した。
終了後、交番等に於いて反省会も開かれ、参加者にとって有意義であった。
9月には、各地の地域安全会議に出席、住民の安全に対する意識の改革の必要性について、啓発を行った。
10月には、全国地域安全運動に併せ、宇河地域の街頭において、大規模な啓発活動と共に、地域の核である地区交番で、防犯診断や盛り場パトロールを実施した。
11月には、幹事会を開催し、多面に渡る安全活動の報告を行い、また、青少年健全育成推進大会に当協会が実行委員として参加。
更に、老人クラブ連合会とタイアップして、老人相談研修会で地域安全ニュースを配布、高齢者の安全について啓発活動を行う一方、防犯連絡所支部長会議を開催し、ややもすれば警察指導形の事業推進について、活発な意見の交換があり、今後に向けての新しい躍動感を得たところである。
本事業の推進は、地域住民自らが進んで計画し、実施することが、重要であることから、これの実施のために更に行政、警察、各種団体等との連携を強め、ご指導とご協力をいだだきながら当協会は全力をもって「安心の街づくり」のために努力する責務があるものと自覚している。

5 モデル地区活動の効果
安心の街づくりは、自治体、警察、地域を構成する住民、ボランティア団体等、それぞれが視点をかえ た連帯と共同によって、着実に実践へと近づいて行くものと信じており、この成果は、安全活動の中か ら得たものであると思われる。

 

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