ケーブルの導体中心部を約1/4波長上に伸ばし、外部導体は、これも約1/4波長を折り返した形でスリーブがかぶせてあり、半波長ダイポール空中線と同じ構成になっている。この形は垂直偏波の無指向性の電波を水平方向に送受し得るので超短波通信用の空中線などに使用される。
図8・13は、ブラウン空中線(Braun Antenna)と呼ばれる空中線で、スリーブ空中線のスリーブの代わりに4本のいわゆる地線放射状に配置している。地線の数は何本でもよく水平でなく、下方へ傾斜させたものもある。衛生公法NNSSの受信空中線にはこの形か又は変形がよく使用されている。