とおくと、P = RI2乗となる。このPを185頁に説明したように放射電力とすればRは放射抵抗で73.13〔Ω〕を与えられるので、

となる。

(2) 電界強度

　半波長ダイポール空中線の電界強度は、8・4及び8・4´式で示したが、さらに展開すると、次のように書ける。

まず、8・20式をIについて解くと、

8・22式を8・4´式に代入すると、

となる。

　このことから、放射される電波による電界強度は、距離に逆比例し、空中線に供給される電力の平方根に比例することがわかる。つまり、送信電力を2倍にしても受信点の電界強度は1.4倍にしかならないことを示す。

(3) 実効長と指向性

8・4の（4）及び（5）に記載のとおりとなる。

(4) ダイポール空中線からはいろいろな変形も考えられる。

図8・11は、スリーブ空中線（Sleeve Antenna）と呼ばれるもので、同軸

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