4・5 規格表の見方
4・5・1 トランジスタとダイオードの名称
ダイオードの名称はJISにより表4・1のように定められている。
4・5・2 規格表の例
表4・2に例として2SC372、2SC373の規格表を示す。最大定格、電気特性、h定数の各項目については、すでにこの章の4・3・3節で述べた。ただhFEについては、製品のばらつきが大きいものでは、hFEの小さい方から範囲を定めて順にBN、R、O、Yの記号をトランジスタの頭の上の部分などに示すことがある。その他詳細は規格表を集めたハンドブック等に記載されている。
4・6 使用上の注意
トランジスタ使用上の注意を幾つか述べる。まず使用目的に合ったトランジスタを選択する。例えば、低周波用か、高周波用か、小電力用か、大電力用か、あるいは電源の取り方によってNPN形を用いるかPNP形を用いるかなどを決めなければならない。
次にトランジスタのE,B,C各端子に実物のどの端子が対応するかを知る必要がある。これは表4・2のような規格表に表示されているし、表示されていないものでは、トランジスタの形状別に分類してまとめた表が与えられている。この端子を間違えると正常に動作しないばかりか、時にはトランジスタを壊すことがある。
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