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3・3・5 インターロック装置試験
(1)発電機用気中遮断器が投入されているときは、その発電機のスペースヒータ回路が接とならないようにインターロックされていることを確認する。
(2)陸電受電回路用遮断器と発電機用気中遮断器の両者が同時に投入されないようにインターロックされていることを確認する。
3・4 非常電源及び非常配電盤
3・4・1 非常発電機及び非常配電盤
(1)非常発電機の運転試験については3・2、非常配電盤の動作試験については3・3による。ただし、交流発電機の場合、負荷特性試験における電圧変動率は3.5%まで許容される。
(2)自動始動を行う非常発電機にあっては、主電源の喪失により自動始動し、かつ45秒以内に規定される負荷へ自動的に給電されることを確認する。
(3)発電機の始動装置の有効性を確認する。
3・4・2 蓄電池及び充放電盤
(1)充電用整流器を使用して充電を行い動作状況を確認する。
(2)非常電池灯又はそれに相当する負荷の投入状態で放電が支障なく行えることを確認する。
(3)水素ガス抜き装置を設けた場合は充電時にその構造及び動作を確認する。
(4)充電器の電圧調整器の制御範囲が十分かどうか確認する。
(5)最大充電時及び最大放電時における端子電圧を測定し、負荷される機器の動作に支障ないことを確認する。
(6)常用電源を喪失させるか、。あるいは試験スイッチを操作して、非常用負荷に自動的に給電されることを確認する。
(7)接地灯(地絡灯)、表示灯、計器用スイッチ等を操作して異常のないことを確認する。
3・4・3 絶縁抵抗試験
導電部と船体間の絶縁抵抗を500Vメガーにより計測し、1MΩ以上とする。
3・5 変圧器
3・5・1 絶縁抵抗試験
実負荷試験の前後に、1次及び2次巻線と船体間、及び巻線間の絶縁抵抗を500Vメガーにより計測し、1MΩ以上とする。
3・5・2 実負荷試験
通常航海中に相当する実負荷をかけ、次の状態を計測し異常のないことを確認する。
(1)1次、2次の電圧及び電流を計測する。
(2)変圧器の外枠、吸排気口、端子部の温度を計測する。
(3)異常の磁気音の発生の有無を調べる。(鉄心の締め付部などに注意する)

 

 

 

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