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図2・38はその測定接続図である。
 

図2.38 拘束試験回路図

 
〔注意〕
(a)巻線形では二次端子を短絡して行う。
(b)二次電力計の読みから力率は次の式で求める。
 

 
ただし、力率が50%以下の時は一方の電力計の読みは負の値となることに注意。
この値と入力・電圧・電流から求めた力率が合致していることを確かめる。少くとも両者から算出した力率の差は後者の10%以下のこと。
(c)電流の大きい電動機を試験する時、PTから電動機まで線路が長いと、電圧降下が無視できないのでPTを電動機端子に接続すること。
(d)巻線形電動機では回転子の位置によってインピーダンス電圧の値が多少変るので(±3〜5%くらい)、平均値を示す位置で行うこと。図2・39は回転子位置による拘束電圧の変化の一列を示す。
(e)拘束したまま電流を通すので巻線が加熱するから迅速に行うこと。
(f)この試験で電流が不平衡な場合は、巻線のつなぎ逢い、接続部のろう付不良、層間短絡などが考えられる。
(2)低周波拘束試験
特殊かご形誘導電動機・大容量高速機などは(1)の定格周波数による拘束試験のほかに、定格周波数の1/2の周波数でも同じような試験を行う。これを低周波拘束試験と
 

図2・39 回転子位置の変化に対する拘束電圧の変化の一例

(全閉巻線形15kW−8極−200V−50Hz)

 

 

 

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