(3)励磁損(WF及びWRF)
(a)WF(界磁抵抗損)
定格負荷状態における界磁抵抗損は次の式により算出する。
WF=If2RF(W)
ここに、RF;基準温度に換算した界磁抵抗(Ω)
If;定格界磁電流(A)
(b)WRF(ブラシ電気損)
回転界磁形でブラシを使用したものは、定格界磁電流(If)と、下記のブラシ電圧降下の積からブラシ電気損を算出する。
( 肪坐妊屮薀桂瑤蝋?凜屮薀掘ィ1リングにつき1.0V
WBF=If×2(W)
(◆剖眤姐?凜屮薀掘ィ1リングにつき0.25V
WBF=If×0.5(W)
2・2・6 三相短絡特性試験
三相短絡特性は、発電機の端子で三相短絡を行い、ほぼ定格回転速度における界磁電流に対する短絡電流を求めるものである。接続例を図2.10に示す。
図2.10 短絡特性測定回路(発電機法)
(1)発電機法
発電機端子を短絡し、他の駆動機で運転しながら、界磁電流に対する短絡電流の値を測定し、グラフにすると図2.4の三相短絡特性曲線が得られる。
(2)電動機法
発電機を同期電動機として始動し、同期速度近くなった後、電動機を電源から切り離す。電動機の界磁電流を素早くいったん零にした後、電動機端子を短絡する。短絡が終ったら、界磁電流を数点変化し、短絡電流を測定する。(図2.11参照)
GD2の小さい機械は早く減速するので、素早く測定しなければならない。測定中に回転速度が変化するが、回転速度による短絡電流の変化はない。
図2.11 短絡特性測定回路(電動機法)
2・2・7 界磁電流・短絡比及び電圧変動率の算定
(1)界磁電流の算定
負荷時の界磁電流は小容量の発電機では実負荷をとり実測することができるが、大容量機では不可能な場合が多い。このようなときは、無負荷特性及び短絡特性から
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