2. 製造工場における電気機器の試験検査
2・1 試験の予備知識
2・1・1 試験・検査の種類
(1)試験・検査方式
(a)全数試験・検査
全数の製品について行う試験・検査をいう。
(b)抜取試験・検査
検査品中から無作為に抜取った電気機器について、その結果により試験・検査品全数の合否を定める試験・検査をいう。
(2)試験・検査の分類
電気機器の製造工場における試験は次の3つに分類され、検査官又は船級協会検査員の立会検査などは、一般に受渡試験の全部及び参考試験の全部又は一部が行われ、形式試験はとくに要求される場合を除き製造工場が自主的に行う。
(a)形式試験
形式試験は製品の性能を知るために、原則として製造工場において行う試験である
(b)受渡試験
受渡試験は受渡しの際に行われる一般的な試験である。
(c)参考試験
参考試験は設計上必要な場合又は仕様書などによって、とくに要求された場合に行う試験である。
(3)試験・検査項目
電気機器の試験・検査項目は次のものがあげられる。
(a)材料の試験・検査
回転機軸材など主要材料、その他の材料が規則・規格などに適合するかどうかを試験・検査する。
(b)部品の試験・検査
電気機器の主要な構成部品及び組立部品のうち、とくに指定されたものについて、規則・規格などに適合するかどうかを試験・検査する。
(c)中間工程における試験・検査
電気機器の主要な構成部品及び組立部品のうち、とくに指定されたものについて、製品として組立調整を完了するまでの工程において規則・規格などに適合するかどうかを検査する。
(d)製品試験・検査
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