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8・13・3及び8・13・4にそれぞれ述べた計器用変圧器及び計器用変流器を総称して計器用変成器という。また、電圧変成器といえば(PT)をいい、そして単に変流器といえば計器用変流器(CT)を指していう。

 

8・13・5 抵抗の選定
船船電気装備における電気機器などの抵抗測定にはいろいろある。例えば接点の接触抵抗1〔Ω〕以上1〔MΩ〕以下の中抵抗、また、絶縁物などの絶縁抵抗1〔MΩ〕以上の高抵抗などがある。
これらの測定には、それぞれ適当な方法と計器を選定して行うべきである。ここでは2〜3の方法について概略を述べる。
(1)中低抗測定
(a)直流抵抗計による法
簡易な測定にはテスタを用いる。これは直流回路、交流回路にも切り換えスイッチで諸測定ができる。ただ、許容誤差が大きい欠点はある。直流電圧、電流±3%、交流電圧±4%、抵抗±三%程度であるから、精密測定用計器としては使用できない。
(b)電流電圧計法

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図8・28

図8・28(a)(b)は直流電圧計及び直流電流計を使用して被測定抵抗R〔Ω〕を結線図である。
被測定抵抗Rに適当な電流〔I〕を流すように調整抵抗r加減し、電流I〔A〕電圧V〔V〕を測定すればオームの法則によってR=v/I〔Ω〕が計算され、よって求められる。

 

ここで注意すべきは、計器には多少の抵抗や損失を有する。それらの接続の仕方によって僅かながら誤差が生ずる。

 

 

 

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