図8・26のようにPTを電源と電圧計との間に接続すれば
よって、V1の電圧を測定するためには、V1=aV2のようにaを選定する。
8・13・4 交流電流の選定
交流回路の電流測定には、交流電流計によって測定する。
測定範囲を拡大するためには、直流電流計の分流器の代りに、計器用変流器(Current trans formerの略CT)を使用する。
図8・27
図8・27は変流器を使用した接続図を示したものである。
一次電流I1と二次電流I2との割合は次式のとおりである。
普通二次側電流は5〔A〕を標準としているのでI1=2,000〔A〕とすれば
注意事項
CTでは、一次電流I1の一部が励磁電流として磁束を作り、前に述べたとおり、5〔A〕の二次電流Iが流れているようにできている。ここで、二次側が開放状態になれば、I1は全部励磁電流として働き、I1N1に相当する多くの磁束が生じ、鉄損が増すのみならず、二次巻線に高電圧力幅起されて危険である。故に、二次側は常時短絡しておく必要がある。したがって、電流計を取外すときは、導体で短絡した後にすべきである。
また、図8・27のように鉄心と二次側巻線の一部を設置する要がある。
交流電流の精密測定には交流電位差計を用いる。
注:
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