図8・23
直流回路の電圧を測定しようとすれば、直流電圧計(V)を+、−の誤結線をしないよう正しく、図8・23(a)のように接続し、電圧計によってその値を測定できる。ところが、電圧測定の範囲を広げようとすれば、図8・23(b)のように外付けに抵抗マンガニンR〔Ω〕を入れて測定する。この場合のRの値は次の式によって求めることができる。
R=(α−1)r…(8・12)
α:電圧計の倍率r:電圧計の内部抵抗
したがって、倍率は10倍、100倍にするには、Rの値はrの値の9倍、99倍の値となる。精密測定を行うには、直流電位差計を使用する必要がある。また、分圧器を用いる場合、高電圧を測定する場合には、図8・24のようにR1、R2の抵抗を使用し、分圧して測定する。
電圧計の内部抵抗rがR1、R2より非常に高ければ
としα倍に拡大して測定できる。
図8・24
8・13・2 直流電流の測定
図8・25
直流回路の電流を測定しようとすれば、直流電流計(A)の+、−の誤結線をしないように正しく図8・25のように接続し、電流計によってその値を測定できる。
ところが、電流の測定範囲をひろげようとすれば次の方法を用いる。分流器を図8・25のように接続すれば、電流計に流れる電流は数+〔mA〕以下である
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