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相順1−2−3ならば(L1)電球暗い(L2)電球明るい
相順1−3−2ならば(L)電球明るい(L2)電球暗い。

 

8・12 電流力計型力率計(三相式)

配電盤用として使用されているもので、電流力計型と可動鉄片型の2種あるが、ここでは電流力計型について概略を説明する。
図8・22において、Fが固定の電流コイル、M1、M2、M3は可動電圧コイルである。これらの電圧コイルは、Fの磁界内にあって1200ずつの角度で配置され、同一軸に取付けられ、指針が図のようについている。そして各コイルに抵抗Rが接続されていて、かつ、これらはY形結線をして、その末端は三相の線間に接続された電圧コイルである。Fコイルは三相中の一相に直列に接続され電球コイルとなる。
M1、M2、M3の3個の電圧コイルは、120°ずつの相査があるから、三相誘導電動機の固定子線輪のように一つの回伝磁界を形成することになる。したがって、コイルFの作る電流によった交番磁界と可動コイルの作っている電圧によった回転磁界との相互作用によって、この可動コイルは電流と電圧との間の相差に応じた位置に停止するから、これに取付けた指針は目盛盤上に力率を指示することになる。

152-1.gif

図8・22

即ち、電流と電圧が同相であれば、力率(=cosθ)は1で指針は中央であり、そうでなければ進み角であれば右側、遅れ角であれば左側のように指針はふれることになる。
ここで数学的解説は省略する。単相用の場合はM3コイルを取り除きM2コイルをM1コイルと直角におき、MIにインダクタンス、M2に抵抗を接続したものである。そして上記と向様、この電圧磁界を形成するので原理は三相の場合と同様である。

 

8・13 電気諸量測定法

8・13・1 直流電圧の選定

 

 

 

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