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8・11・2検相灯

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図8・19

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図8・20

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図8・21

図8・19のように不平衡星形負荷、この場合はXL〔Ω〕のリアクタンスとR〔Ω〕の電球L1とL2を図8・19のように星形に接続して、電源につなぎ検相しようとするものである。
もし相順が1−2−3であればL1電球が暗く、L2電球が明るくなる。また、反対に相順が1−3−2であれば、L2電球が暗く、L1電球が明るくなる。このことによって相順の判定がつく。この理由をベクトル図によって説明すれば次のようになる。
電源電圧のベクトルが各相とも同一負荷であれば、正三角形の重心点0と電源中性点の電位と一致し零である。(図8・20参照のこと)
ところが、各相電圧V10、V20、V30のベクトルは負荷が異っているからI1=V10/XL、V10より90°遅れる。I2=V20/R、V20と同相。I30=V30/R V30と同相となる。このベクトル図を描けば図8・21のようになる。これは中性点が右によったことになる。
図8・20はこのことを示す。よって、V30>V20となり1−2−3の相順では、L2の電球がL1の電球より明るくなる。

 

次ぎに1−3−2の相順では、上記図8・20の1,2,3の端子符号を(1)、(3)、(2)と変更し、上記のような手順によってベクトル図を描けば図8・21がV10、−(V30)−(V20)の総順となって(V30)<(V20)となってL2電球が暗く、L1電球が明るくなる。
注意事項
誘導リアクタンスXLの代りに容量リアクタンスXcを用いたとすれば、以上の関係は反対になることに注意を要す。
まとめ:

 

 

 

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