図8・15を回路図に書きかえれば図8・16(a)のようになる。同図からL1、L2、L3の電燈にはそれぞれE1−E’1、E2−E’3、E3−E’2なる電圧が加わっている。よってL1、L2、L3の電圧の電圧のベクトルをEa、Eb、Ecとすれば
図8・16
Ea=EI−E’1
Eb=E2−E’3
Ec=E3−E’2
となる。
A機とB機が同期となる場合には位相が等しくなるので、図8・16(b)のベクトル図においてLI灯は相対する相に、L2、L3灯は相が入れ違って接続されているからEa=O、Eb、Ecの値は線間電圧E’(図8・16(b参照)に等しいことになる。よってL1電灯は消え、L2、L3はE’=ルート3E’1なる線間電圧をうけて明るさが等しくなる。
8・10・2 回転同期検定器
図8・17
図8・17において、Fは固定コイルで、MI、M2コイルは互いに直角に結合され軸に取付けられて指針が装備されている。
そして、M1コイルには抵抗Rを、M2コイルにはインダクタンスLがそれぞれ直列に接続されている。この回路は並行運転しようとするB機にその端子S’、T’
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