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図8・10において、図8・10(a)の場合は、電流コイルSの(±)端子から負荷電流iが流れるときに、可動コイルmの(±)端子から負荷電圧νがSがコイルと同相に、直流であれば加わるように接続すれば指針は正統に振れる。
これに反して、図8・10(b)のように、電流コイルSの(±)端子から負荷電流iが流れるときに、可動コイルmの接続を(±)端子でない方、即ち、反対側に接続すれば電流コイルSの電流と逆相に、直流であれば減ずるように接続されるから逆振れになる。
したがって、電力計を接続にあたっては十分の注意が必要である。

 

8・8 三相電力計

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図8・11

三相電力計は、後述する2電力計法の原理を基にして製作されたもので、図8・11に示すように、単相電力計の素子を2組を用い、そして可動コイルm1m2は同一軸に取付けられて指針を動かすようにしてある。接続法は2電力計法と同様である。ただし、注意すべき点は図8・11の上部素子と下部素子との間に磁気的感傷をなくすため鉄板のしゃ磁装置を施してあることである。

 

8・9 周波数計

8・9・1 振動片形周波数計
図8・12(a)のように、鋼鉄片の1群Vが基部に固定され、各鉄片はその長さ及び重量等を適当に変えて、各固有の振動数を測定しようとする振動数を中心として、前後いくつかに振動数をふり分けたものである。そして、8・12(b)のように、鉄片に相対して交流電磁石Mを備えている。この励磁コイルは、測定しようとする交流回路に接続されている。この励磁コイルに電圧をかければ交流磁気が生じ、一周波ごとに2回ずつ鉄片を吸引するから1群の鉄片中、被測周波数の2倍の固有振動

 

 

 

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