よって、 結線のbc間の電圧とV結線のbc間の電圧が等しいことが証明された。故に、Eab:Ebc=Eca、Ia=Ib:Icとなる。
また、図7・63から電源に流れる相電流IabとIcaと線電流Ia、Ib、ICとの間には、次の関係がある。
即ち、相電流の大きさは、線電流の大きさと等しくなる。
したがって、△結線とV結線とを比較してみると、同一線電流に対して、V結線のほうが相電流の大きさが√3倍となる。
これをまとめるとV結線のものは、次の関係となる。
また、 結線の場合では
7・10 平衡三相同略の電力
7・10・1 三相交流電圧と電流のベクトル
図7・65
図7・65のベクトル図にみるように平衡三相交流における起電力Ea、Eb、Ecのとき、その各相における負荷インピーダンスZ〔Ω〕が等しいときに流れる各相の電流も電圧と電流間の位相も等しいはずである。
よって、各相の起電力Ea、Eb、Ecに対して電流が遅れている角をθ〔rad〕とすれば、各相の電流の瞬時値は次のようになる。
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