のようになる。
A’=10×3=30、θ=30°+90°=120°
7・4 単相交流回路の計算
7・4・1 交流回路のオームの法則
1・9・1で述べたオームの法則は、主として直流回路についてであるが、交流回路(線形回路)においても、この法則は成立する。
しかし、交流回路の場合には、電流電圧の大きさだけでなく、抵抗に相当する後述のリアクタンス、インピーダンス等の大きさ及び位相角関係も出てくるため、直流回路のように単純でなく、複雑な計算となる。そのため、ベクトル又は複素数表示によって計算することになる。
ベクトル表示で、オームの法則を表せば、次のようになる。
図7・19において
図7・19
実用的には7・2・3(3)で述べたように、電流、電圧、抵抗、リアクタンス等は計器によった実効値で示されているから、単純な電気回路の計算には、実効値を用いた次の式による。
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