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図7・12において電流の瞬時値iの変化は(7・2式)から
i=Im simωt〔A〕である。
これはAなるベクトルとして考えられる。即ちAなるベクトルしはX、−Xの横軸上から出発するから偏角=0である。そして一定の角速度ω〔rad/s〕で反時計式に回転しA’ではiの瞬時値はA’の正射影iはY、−Y軸上にあって、A”に至ればIπなる最大値となる。このような正弦波ベクトルとなる。同図(b)は正弦波を示し同図(c)は偏角=0のベクトルを示す。次に、図7・13(a)(b)(c)及び(d)(e)(f)は上記のとおり、同様に考えてよい。

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図7・13

しかし、前者の図7・13の(a)(b)(c)は偏角θで(+)であり、後者の図7・13(d)(e)(f)は偏角θで(−)である。
これを、それぞれ次のように示す。
i=Im sin(ωt+θ)(7・15)
i”:Im sim(ωt−θ)(7・16)

 

 

 

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