

図3 電波暗箱に電波吸収体を使用した例
4.2 レーダ電波障害用電波吸収体 特に屋外で使用されるレーダ電波障害対策用の吸収体の種類について次に述べる。 1) ゴムフェライト系電波吸収体 ゴムシートにフェライト粉末と僅かのカーボンを混合したシート状の吸収体である。シートの裏面は金属で裏打ちされている構造となっており、吸収体自体の厚さは2.3?、重量は約5?/mである。 2) ゴムカーボン系電波吸収体 クロロプレンゴムにカーボンを混入したシートの裏面を金属あるいはアルミニュウム箔を裏打ちしたもので、吸収体本体の厚さは1.?、アルミ箔のときの重さは2.5?/mである。 3) 導電性繊維抵抗布系電波吸収体 導電性繊維を縦横に織った抵抗布をスペーサによって金属面からλ/4離して配置した電波吸収体で、スペーサを選ぶことによって軽量化が達成されることが特徴である。最も軽いものは0.5?/m、このときの厚さは8?である。表面強度を高めるために表面の抵抗布を薄いゴムシートでラミネートすると耐候性に優れ、屋外での使用に耐えるものが得られる。
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