
1.4 SART安全性能試験器とその取り扱い 以下に捜索救助用レーダートランスポンダー(SART)の性能試験、点検整備方法及び性能試験器の詳細について解説する。 1.4.1 性能試験及び点検整備 SARTの整備にあたって、使用する設備や器具、および整備手順を定めるには、いくつか基本的に考慮すべき事項がある。 現状におげる問題点としては、 (1) 電波を発信する装置であるので、電波の発信を確認することが必要である。 (2) できるだけ簡単な設備(装置)での整備点検を実施できることが望ましい。 (3) 法律上の規制もあり、検査のためであってもなるべく電波が外部に漏れることの無いように実施することが必要である。 そのためには、電波暗室、電波暗箱あるいはシールドルーム内で検査しなければならない。 (4) SARTの発信する電波は9200〜9500MHzと高く、また発信出力は低い。そのため使用する測定機器類は極めて高価格となる。 等があげられる。 また、国際的にはSARTの検査・点検について、次の方法で実施されている。 (1) SARTの簡易な検査用に簡便なピストル型のチェッカーを使用している国(英国)の例もある。 (2) IMOにおけるSARTに関する基本的要件では、一例として自船レーダーでの確認を行うことを認める旨記載されていることから、自船レーダーを使って点検する。 さらに、SARTの整備要領標準の作成にあたり、基礎資料を得るために実施された環境劣化試験の結果からは、 (1) 今回の供試品の2形式各1台の試験結果は極めて良好であった。 (2) 将来においては、国内外のメーカも製造することになろうが、IMOの基準に基づいて製造されるので信頼性も確保できると考えられる。 その他、整備点検にあたって考慮すべき事項としては、
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