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130mmHg(1,768mmAq)に調整し130mmHg(1,768mmAq)に安定したときを開始時刻として、室温、大気圧、気室温度を測定記録する。約1時間放置後に内圧低下が著しい場合は次の方法で漏洩箇所を探索する。
 また主気室が隔膜により内外気室に分離されているタイプの気室漏えい試験は内(外)の試験を行った後外(内)気室の試験を行うこと。

(イ) 内圧を150mmHg(2040mmAq)まで上げ中性洗剤10影水溶液を調整し気室表面に塗り発泡箇所を調べる。この場合は必要に応じ安全弁は閉止プラグで閉じて行う。また中性洗剤は石鹸水または市販のもんじゅ液を使用してもよい。

(ロ) 水溶液は潰すぎたり厚く塗るとかえって発泡しにくいので注意を要する。

(ハ) 全面償少漏洩は発見しにくいので、照明をうまく利用し、何回も繰返して全面的に試みる必要がある。

(ニ) 不良箇所を発見したらマークをつけ、補修にまわす。また全面に漏れがあった場合は廃却とする。

(ホ) 洗剤の水溶液の塗布または水洗等を行なった場合は、気室や接触している索類を十分乾わかしてから試験しないと気室温度変化の原因となるので注意を要する。
 1時間放置後主気室内圧、室温、大気圧、気室温度を測定する。気室温度及び大気圧の変化に対する補正を行った後の内圧が約7劣以上減少している場合は漏れ探索を上記により行い、要すれば修理し、所定時間放置した後再試験する。また乗込台の機能確認は(第1種投下式、進水装置用膨脹式救命いかだ)主気室内圧130mmHg(1,768mmAq)に調整予備試験を開始してから10分後に乗込台の内圧を調べ40mHg(544mAq)以上あって乗込台の使用が可能であることを確認する。
 補正値は次の基準により算出する。
 気圧上昇1mmHgにつき内圧補正値+1mmHg(+13.6mmAq)
 気圧降下1mmHgにつき  同  -1mmHg(-13.6mmAq)
 気室温度上昇1℃につき  同  -3mmHg(-41mmAq)
 気室温度降下1℃につき  同  +3mmHg(+41mmAq)

(b)安全弁作動試験

安全弁付いかだは主気室の予備試験、耐圧試験(安全弁は閉塞して行なう)に合格した場合は引き続き安全弁の作動試験を行ない合否を判定する。

(イ) 耐圧試験に洗いて安全弁作動試験を行う場合。
 補助空気弁から排気し、気室内圧を約250mHgに下げた後安全弁の閉塞を解き、安全弁から放気する。放出が極めて少なくなったら安全弁放出孔に「石けん水」または「もんじゅ液」の塗膜を作り、膜の膨らみがほぼ止まったときの気室内圧をマノメータで読み、閉止圧力とし記録する。膜を作る直前に気室を僅かに抑圧すると膨らみの停止がわかり易い。再び圧縮空気を徐々に主気室に送入し、膜が膨らみ破れるときの気室内圧をマノメータで読み、開放圧力とし記録する。この試験は3回繰返す。
 耐圧試験後の安全弁作動試験で安全弁が不合格の場合は、次に行う主気室漏えい試験前に安全弁

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