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間違いを起さないためには「誤りはなぜ起るのか」を追求し、その誤りの原因を組織立って除去する必要がある。
ZDでは一般に誤りの原因をつぎの三つに大別している。
○不注意……注意すればなくせるミス
○訓練不足……技能不足、知識欠如であって訓練、教育でなくせるミス
○環境条件不十分……機械や設備、治工具、諸標準など環境改善でなくせるミス
(2) 監督者、管理者の教育
一般従業員の品質意識を高めるには、監督者および管理者が大きな役割を占めている。そのために、このクラスの教育は完全を期さなければならない。このことは認定事業場として、責務を果たす上で極めて重要である。
( 法”兵全浜?隆霑旦軌蕁?辰砲海海任鷲兵全浜?旅佑???臉擇如「QC手法については一般従業員の教育の項で上げた程度で十分であるが、監督者、管理者は、職場内外で発生する種々の問題について解決能力が強く要求されるため、QC手法の教育を通してQC手法を駆使した問題解決法を合わせて教育すると、実践的で効果的である。
(◆法\賁腑魁璽后ァQC担当者、検査担当者については、専門教育として次の講習会に参加させるとよい。
? 品質管理講習会
? 標準化講習会
? 計量管理講習会
? 検査技能講習会(非破壊検査・火花試験等)
(3) 問題解決のためのQC教育
日本の品質管理活動のなかでの大きな特徴として、改善活動がある。改善活動とは問題を設定してこれを改善し、企業の体質を強化することである。職場の問題が解決出来ない原因は、問題解決能力の不足に起因している場合が多い。
即ち
? 問題の解析が弱く、対症療法的対策にとどまる。
? 原因の追求や本質的な追求がない。
? 困難な問題や高い目標に向かって挑戦しようとしない。
などがあげられる。
問題解決能力は、個々の経験と知識をシステム的に組み合わせて作り出していくものである。
問題解決の強い人を養成するためのQC教育・訓練を強化していくことが大切である。

 

 

 

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