日本財団 図書館


 

? 有害な影響を遮断するといった手段が考えられる。この中で?が最善であるのは当然であるが、それができなければ現実的には、?または?の方法しかとり得ない。
これら各手段が的確に実施され、万全の措置がとられるならば、環境条件は品質管理上の面からも問題ない状態となる。
以上の点から作業環境として管理すべき条件は、次のようなことが考えられるが、これも総てについて実施することは不可能に近いものもあるので、重点管理項目(部品)をきめて実施するようにすべきである。
? 作業に対して適切なスペースと通路の確保
? 空気調和(冷暖房・調湿・換気等)の配慮
? 採光・照明の十分な確保
? 騒音に対する配慮
? 振動に対する配慮
? 粉塵・煙等に対する配慮
? 排水設備の充実
? 清掃・整理整頓の徹底
? 悪臭に対する配慮

 

5.2.7 運搬管理
運搬管理は広い意味で物品の移動や整理を対象とするものである。最近では作業の機械化や自動化が進んでおり、大幅に労力が節減されつつあるので運搬面の改善が、生産性向上の重点になりつつあるが、その際に工程管理との結びつきを考慮して、両者を総合した改善を実施すれば効果は大きい。つまり工場内での運搬作業はそれ自体が目的でなく、作業の進行に関連して発生するものであるからである。
運搬機械としては、クレーン、ホイスト、エレベータ、コンベア、台車、自動車、フォークリフト等が用いられているが、これらの機械はその能力が運搬物の大きさ、重量に対して適当であり、なおその配置が能率的で適切でなければならない。さらに運搬中の安全性について十分配慮され、材料及び部品の損傷に対する考慮が十分はらわれているとともに、材料・部品には、それぞれ材質、部品名、数量等を明らかにした部品票や荷札等をつけて管理することが必要である。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION