? 異常処理の確実化 ? 作業者の自己点検の実施 ? 作業情報の把握 ? 作業改善の推進 ? 教育訓練の計画的実施 5.2.3 作業標準の管理 作業標準は、製造方法を具体的にきめるもので、製品の品質、作業の安全、作業能率、製品のコスト等を支配する重要な部分を占めるものであるから、それの制定、改正に当っては実状に即した客観性のある正確なデータに立脚して立案し、関係部門の人によって十分調査審議して、皆がよく納得したうえで決めるべきである。これをゆるがせにすると守られない標準となる可能性が多分にあり、いわゆる飾り物になり、作業の管理は期待できないものになる。 まず、作業現場の意見を十分とりいれて作ることが必要であるが、次に守らせるためには教育、指導、管理が不可欠である。 作業者の教育訓練を実施する場合の、指導書として、作業指図書または、作業指導票の性格を持った作業標準が教科書の役目をし、多く使われている。 作業標準を守らせるには、広い意味での作業条件、即ち、材料、設備環境等を作業標準を定めたときの作業条件と違わないようにしなければならない。 そのためには、全社にわたって標準化を進め、材料管理、設備管理、環境管理等を的確に行わなければならない。 作業標準は、その標準どおりの作業を行いさえすれば目標の品質を得られるものである。品質と作業(条件と方法)との間の明確な計量的な関係に基礎を置いていなければならない。そのためには作業条件、作業方法と品質との関係をつかむ体制を整え工程の解析を行う必要がある。品質と作業との間の計量的関係をつかむことは、作業標準の作成、改正の基礎であり、生産技術者の絶対的責任である。 5.2.4 設備・治工具の管理 設備及び治工具は設計品質を具現化する手段として生産能率、製品品質、生産コストを左右する道具として管理を充実する必要がある。人的資源確保から自動化、省人・省力化、オートメーション化が進むとともに諸設備のレイアウトの変更が進められているが、この種の変更は、作業者の働き易い人間性を確保するという面からなされるべきである。このような生産設備は、単なる生産手段という面だけでなく多面的に検討され、設置され、 前ページ 目次へ 次ページ
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