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進度管理の業務は次のような段階で進められる。
進度調査→進度判定→進度訂正→遅延調査→遅延対策→回復確認
(◆法仝宿粉浜?/BLOCKQUOTE>
生産活動を統制するには、まず各工程を流動している仕掛品、即ち材料、部品、半成品等の所在と数量とを把握しなければならない。
現品管理の事務的な意義を端的にいえば、何が、どこに、何個あるかということを確実につかむことにある。一般にある一つの職場(工程)で加工が行なわれる場合、前工程職場からの運搬(受領)から、次工程職場への運搬(受付)までの間に種々の作業や保管があるので、しだいに紛失、破損、数え違いの機会が多くなってくる。現品管理が悪ければ進度管理の基礎がくずれ工程管理全般が低調になる。また現品の紛失等が放任されれば、そのためのロスは非常に大きくなる。現品管理は単純で地味な業務であるが、これを工程管理改善の第一歩としてとりあげなければならない。それには現品を停滞状態(保管)と移動状態(受領)との二つの面について統制することが必要である。
(a) 現品の確保(停滞状態の統制)
倉庫、現場、検査場、部品倉庫等において毎日保管している材料、部品、半成品、完成品等の数を完全に把握することが必要で、そのためには次の処置をとる必要がある。
? 保管場所の整備
? 保管責任の明確化
? 保管品の識別管理の実施
? 保管台帳の整備
? 事故処理の確実化
? 定期棚卸の実施
なお、コンピュータ利用による在庫管理を行っている場合は、保管台帳はコンピュータにファイルされており、ファイルのメンテナンスが重要である。
(b) 受渡しの確実(移動状態の統制)
保管責任の異なる職場または作業班の間で現品の受渡しをする際は手続きを確実に行うとともに品質についても確認しておくことが必要である。一般に受渡しをする際には、それを確認するための伝票を用いることが有効である。送付者側が受渡しの月日と数量を記録し受領者側が押印しているが、その際に記載の数と現品の数との一致について注意し、双方とも責任をもって受渡しするようにしなければならない。
伝票の形式には、受渡しの都度作成する送付伝票と、一部品、一工程毎に専用する継続使用式の前進伝票とがある。前者は少量生産の場合又は同時に数種類の部品を連記し

 

 

 

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